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岩手山麓自然学校

〒020-0506 岩手県岩手郡雫石市沼返467-2

TEL/FAX:019-692-5899

メールアドレス:eacgreen1893@gmail.com

代表(会長) 三浦 明夫

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設立の目的

岩手山とその周辺に広がる美しい自然や景観を大切にしながら活用し、子どもたちからお年寄りまでを対象とした自然体験活動、環境教育事業、エコツーリズム事業を推進することにより、岩手山とその周辺に広がる良好な自然環境や景観、および、自然文化遺産を保全再生することを目的としている。

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設立の経緯

2014年夏に内閣府震災復興型地域雇用創造事業による研修事業を経緯に、岩手山周辺および全国の名峰地域で活動する団体関係者が集まり、岩手山の山麓域およびその周辺域(葛根田川源流域など)の優れた自然や良好な景観を保全しつつ、エコツーリズムや自然体験学習のフィールドとして活用すべく、環岩手山ニューツーリズム研究会を立上げ、その後の岩手山麓自然体験プログラムづくりや岩手山一周ロングトレイル調査、葛根田源流域のワイズユース調査、北関東エコツーリズム視察会を開催する中で、会の名称を「岩手山麓自然学校」に改名した。

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活動・業務

岩手山をはじめとする八幡平、秋田駒ヶ岳、乳頭山など奥羽山地の山々、葛根田川渓谷、田沢湖などの大自然域をフィールドにしたトレッキングツアー、登山ツアー、自然ガイドツアーなどの企画や案内を行う一方で、 自然環境調査活動(動植物調査など)、農村景観(文化的景観)調査、トレッキングルート調査、エコツーリズムの普及、子どもたちの自然体験学習の推進を行っている。  これら自然学校(自然体験型環境学習)事業、エコツーリズムの推進事業や環境調査事業に加えて、岩手山を中心とする山麓の農村景観や生物多様性の保全活動を行っている。  「ふるさとの山」である岩手山は岩手県のランドマークであり、圧倒的な景観シンボルであり、広く国立公園に指定された国民的な環境資源でもある。  地域の景観を保全する活動は地域づくり活動であり、本団体でもNPO等や研究機関と連携し、岩手山麓の農村景観や自然文化遺産の調査保活動全に取り組んでいる。岩手山麓の農村景観の保全活動は里地里山での生物多様性保全の活動であると同時に、「ふるさとの山」岩手山の周辺に分布する自然文化遺産を保全活用する取り組みでもあり、地域再生の活動でもある。

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活動実績

本団体は、岩手山を中心に活動する登山ガイドやスキーインストラクター、環境教育の指導者、学識経験者、自然愛好家などからなる自然体験活動や景観保全活動、自然環境保全を推進する団体である。  岩手山は南部富士と呼ばれる美しい火山峰で、石川啄木や宮沢賢治など多くの文筆家の詩に詠まれた名峰であり、「ふるさと山」である。また、岩手県の最高峰(標高2038m)であり、その周囲には八幡平、秋田駒ヶ岳、乳頭山などの山々、葛根田川の大峡谷、田沢湖などの大自然が広がっている。一方で、岩手山の裾野には広大な面積で牧野や水田農村の景観が広がっている。  このように岩手山とのその周辺域には、素晴らしい大自然とあわせて、緑豊かな水田農村の環境も広がっていることから、会員個々はそれぞれ会発足前から登山ガイドツアーや自然体験学習活動を進めており、会発足後は、岩手山本体の自然環境調査活動に加えて、山麓域での農村景観の保全調査活動、トレッキングルートづくり、エコツーリズムなどに取り組んでおり、自然体験のツアーイベントに加えて、北東北で活動する登山ガイド、自然ガイドを集めて環境交流フォーラムや自然学校セミナー、環境調査会などを開催してきた。  その中でもとくに力を入れてきたのが「農村の子どもたち、都市住民との交流連携で進める奥羽山地の秘境「南八幡平葛根田ブナ原生林」生態系ホットスポットのワイズユース」事業であろ。  北上川の支流葛根田川源流域は、数多くの絶滅危惧種が生息する東北地方屈指の生態系ホットスポットであり、「葛根田ブナ原生林」と呼ばれる森林渓谷域や高層湿原、火口湖などの優れた自然がみられるが、過疎高齢化が進み、地域住民が山に入る機会が少なくなる中、登山や沢登りなどで県外からの入山者が増え、遭難事故の発生に加えて、車両の通行や入山者の高山植物の群落域や湿原域への立ち入りによる環境悪化が懸念されている。本事業では、葛根田源流森林域について、ワイズユースのルールづくりを、地域の子どもたちや都市部からの入山者といっしょに考え、聖域としての保全をはかるとともに、エコツーリズムの事業化を進めることで、住民と子どもたち、都市住民が交流・連携しながら、自然遺産を保全管理する地域システムを構築することを進め、この活動の展開により「北東北山岳ガイド協会」を設立することができた。  岩手山の裾野には広大な面積で牧野の景観が広がり、明るく開けた林野の環境を好む野生生物や生態系が生息しているが、畜産や酪農の低迷により、その牧野が放置され、里山に隣接する草原生態系が失われつつある。このことは、岩手山全体としてみた場合、生物多様性の低下を意味し、チョウセンアカシジミなどの麓の雑木林に棲む野生生物にも深刻な影響がおよぶと懸念されていることから、「ふるさとの山」岩手山の景観と生態系を守る活動として、草原牧野の環境を保全再生する活動を展開している。  名峰山麓での農地や農村集落の荒廃は、岩手山に限ったことではなく、今後、TPPによる農産物輸入拡大により、富士山をはじめ、大雪山、羊蹄山、岩木山、鳥海山、浅間山、白山、大山、九重山、阿蘇山、霧島山など全国の名峰地域でも懸念されており、緑豊かな農地や農村風景を前景とした美しい山の風景が消失・縮小していくのではないかと懸念されていることから、これら名峰地域で活動する環境団体などで連携し、名峰山麓に昔懐かしい農村風景を生物多様性の保全再生とあわせて行い、子どもたちの自然体験活動のフィールドとして活用すると活動に力を入れ、毎年秋に名峰景観フォーラムを開催するとともに、景観や生物多様性の保全する活動を体験プログラムにした名峰景観エコツアーも開催している。

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